岩崎弁護士へのインタビュー – 性犯罪被害者支援とは?

 岩崎弁護士に性犯罪者被害者支援に関するインタビューを行いました。

性犯罪被害者支援に取り組まれているのはきっかけがあったのでしょうか?

岩崎弁護士へのインタビュー - 性犯罪被害者支援とは? 性犯罪被害に限らず犯罪被害一般に対して,ということになりますが,私は,元検事であり,被害者のある多数の事件に取り組んできました。

 そのころから,伊藤榮樹元検事総長の「被害者とともに泣く検事」というお言葉が胸の中にあります。

 弁護士になっても「被害者とともに泣く弁護士」として被害者の方のために尽力したいと考え,取り組んでおります。

どのような性犯罪被害案件が多いのでしょうか?

 特に「この案件が多い」というものはありません。実に多様な案件があります。

性犯罪被害者の案件でどのような弁護活動を行うのでしょうか?

 まず,被害者の方のお話をしっかりと聞きます。事実関係に応じ,ご本人が何を希望されているのか,弁護士として何が出来るのかを考えて助言し,その方に合った弁護活動を行います。

 刑事事件でしたら,被害届・告訴状提出の支援,そのための警察や検察庁との打ち合わせ,事情聴取を受ける際の助言等を行います。

 民事事件でしたら,被害弁償や,今後の接触禁止を得るための示談交渉,裁判手続等を行います。

自分の身近な人が被害に遭った場合,どのように接するべきでしょうか?

 非常に難しい問題ですが,言えるのは,まずは被害者の方のお話にとにかく耳を傾け,共感することが最も大切です。

 そして,いきなり捜査機関に届け出ることを躊躇する事情がおありなら,弁護士,被害者支援団体等の専門家に相談するよう助言するのがよいと思います。

性犯罪被害者支援の仕事をしていて,一番嬉しかったことは何ですか?

 事件が解決し,被害者の方の生活の平穏や,本来の笑顔が戻ったときです。

性犯罪被害者支援にあたって心がけていることはありますか?

 弁護士の職務としては法律問題の解決を目標の中心とせざるを得ませんが,もしかするとそれより大事なのは,被害者の方が平穏な生活やお気持ちを取り戻すことであり,そのような結果となるよう心掛けています。

性犯罪を厳罰化した刑法改正についてどのように考えますか?

 重罰化については,妥当な改正と思っています。

 たとえば,改正前は,暴行脅迫により物を奪えば強盗として5年以上の有期懲役に処すことができたのに,同じく暴行脅迫によって女性の心身を傷付けた場合には強姦として3年以上の有期懲役でしか処罰できませんでした。
 性犯罪が「魂の殺人」であることからすれば,最低でも同等の刑罰が科されるのが相当です。今回,強制性交等罪の刑罰を5年以上の有期懲役とする改正がなされ,その点の不均衡が是正されたことは評価できると考えています。

最後に一言をお願いいたします

 事件が解決し,被害者の方の生活の平穏や,本来の笑顔が戻ったときです。