性犯罪の被害にあいましたが,事情を話しにくくて警察に行く決心がつきません。どうすれば良いですか?

性犯罪の被害にあいましたが,事情を話しにくくて警察に行く決心がつきません。どうすれば良いですか? 「性犯罪」と言っても,その態様には様々なものがあります。「強姦」「強制わいせつ」や,身近によく聞かれる「痴漢」などがありますが,広義の意味では性的にしゅう恥心(恥ずかしい思い)を害する文書,図画を作成保存されたりすることも被害者にとっては該当することも考えられるでしょう。これらの被害者となる人の大半が,女性や子供といった社会的弱者の人達なのです。だからこそ,被害事実を「親にも話せない」「人に相談もできない」と言った心境に陥り易く,場合によっては「泣き寝入り」といった話も聞かないではありません。
「性犯罪」の被害者は,身体はもちろんのこと,心にも「目に見えない大きな傷」を負うことが少なくないのです。被害に遭ったその瞬間にも,多大なショックや痛みに襲われたにもかかわらず,その後もその「心身の傷」はなかなか癒されるものではないでしょう。

 一度嫌な思いをしたことを,改めて警察官の前で思い出しながら話すことは,被害者にとっては,とても辛いことには間違いありません。しかし,そこで警察に届けること躊躇してしまうと,更に犯人を増長させ,被害が拡大するおそれもあるのです。最初に「小さい被害」と泣き寝入りをしてしまい,後に殺人などの重大な被害者となってしまう被害に発展した事例もあるのです。ですから,勇気をもって警察に届けるべきなのです。

 近年では,警察における「性犯罪被害者」への対策として,被害者への聴取にあたる警察官について,被害者自身にその希望を聞いています。「男の警察官,刑事さんでは嫌」という女性被害者には,その内容聴取や書類作成には「女性警察官」を当てるというシステムになっています。東京の警察では,そのために女性警察官,女性刑事に対して選抜された係官を「性犯罪担当者としての講習」に派遣し,性犯罪担当者としてスペシャリストを養成しています。ですから,事情聴取にも配慮してもらえますし,事件のあとの心のケアについても相談できるようになっています。

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